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un petit pont / アン・プティ・ポン
  フランスの時事情報、旬の話題を満載した、日本とフランスを結ぶ”小さな掛け橋”コラム

vol.119 / Juillet 2010
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パリの真ん中で出会う大自然


以前このコラムで、花のある公園として、パリ5区にある植物園を紹介しました。つい先日、6月2日には、温室がリニューアル・オープンしたと聞いて、あらためて訪ねてみました。

国立自然史博物館の歴史を振り返ると、17世紀初めまでさかのぼります。まず1635年、ルイ13世の下で、王立薬草公園が誕生。1640年から一般公開されています。1793年に、国立自然史博物館もオープンしました。植物園は、野菜や高山植物、バラなどの園に分かれていて、180種類が栽培されています。

改装工事を行っていた温室は、最も古い部分で1714年にさかのぼるという、歴史的建造物に指定されている鉄製の建物です。改装工事では、建築された当時の外観を蘇らせること、エレベーター設置といった設備の近代化、そしてより見学がしやすい植物の配置換えが施されました。温室は、熱帯雨林の植物だけでなく、砂漠や乾燥地帯、ニューカレドニアの植物、植物の歴史という、4つのパーツに分かれています。

ちなみに、初めてフランスで温室が登場したのは17世紀のことで、木とガラス製でした。初めて植えられた植物は、当時もっとも繊細な木であったオレンジ=オランジュリーだったそう。このことから、フランス語で温室は、セールserresですが、別名オランジュリーorangeriesと呼ばれるようになりました。パリのチュイルリー公園にある美術館「オランジュリー」も、もともとオレンジなどのための温室があった場所だったことが、名前の由来になっています。また1714年、植物園に温室が建築された時に植えられたのは、ルイ14世紀に贈られたコーヒーの木だったとか。

植物園にはさらに、意外と知られていない見所があります。それは、1714年に設置された、5.5haの動物園です。ほかの動物園と違うのは、絶滅の危機にある動物が多く見られること。哺乳類や爬虫類、昆虫など800種の動物がいて、チベットの巨大なラクダ科ラマ、熱帯雨林の色鮮やかな鳥、ヒマラヤのヒツジやヤク、ヒョウ、アライグマ、フラミンゴなど、珍しい動物に出会えます。

パリの中心で、珍しい植物や動物に触れあえる公園で、夏の1日を過ごしてみてはいかがでしょう?

Jardin des Plantes 植物園
57 rue Cuvier, 75005 Paris
http://www.mnhn.fr/museum/foffice/transverse/transverse/accueil.xsp

※開園時間は、施設によって変わりますので、確認を。
※博物館、温室と動物園は入場料がかかります(2010年6月現在)
博物館:7ユーロ
温室:5ユーロ、4−14歳は3ユーロ、4歳以下無料
動物園:8ユーロ、4−25歳は6ユーロ、4歳以下無料

写真上: リニューアルした温室
写真下左:植物園
写真下右:動物園のフラミンゴ
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