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塩田ノアさんの「おうちでビストロ!」
 
パリ在住の料理研究家、塩田ノアさんによる料理コーナー。気軽に楽しめるフレンチをご紹介します!
野菜たっぷり夏のおもてなし  
「トマトのギリシア風サラダ」 「野菜のモリュー詰め」
「メロンのシャルロット」


本格的な夏になりました。たっぷり野菜をとって夏バテを予防したいところですが、暑いと食欲も低下ぎみで、料理にも手を抜きがちですね。
こんなときこそお客様を招待してみてはいかがですか。おっくうな料理も楽しくなりますし、みんなで楽しく食事をすれば心も体も元気になります。

さて、暑い日のおもてなしのコツは、前もって準備しておけるメニューにすることです。
今回ご紹介する「トマトのギリシア風サラダ」は、常備菜としても便利な自家製チーズのオリーブオイル漬け、トマト、マッシュルームを切って盛り付けるだけ。シンプルでボリュームもある、ひんやり冷たい前菜です。

メインの「野菜のモリュー詰め」は、バスク地方(南西フランス)の料理をヒントにしました。
フランスだけでなく南ヨーロッパ各国でもよく使われるモリュー(鱈の一種)は、塩漬けして干した状態で売られています。水で戻してから使いますが、まとめて戻して冷凍保存しておけば、手軽に使えて重宝します。

「シャルロット」は、フランス人は誰でも作れるお菓子といわれるほどポピュラーなデザートです。シロップにひたした“ビスキュイ・ア・ラ・キュイエール”(フィンガービスケット)を型に敷き詰め、好みのフルーツを入れたババロア風フィリングを入れて冷やし固めるだけ。オーブンなしで作れるお菓子です。フィリングにはお好みの季節のフルーツを使ってください。

塩田ノアさんプロフィール
東京都出身。作家塩田丸男さんと料理研究家塩田ミチルさんの一人娘。慶応大学経済学部卒。10年間の銀行勤務後、イタリアに留学。1995年に料理研究家デビュー。
http://michawhitecat.cocolog-nifty.com
コスメ-メゾン館屋上テラスにからエッフェル塔をバックに撮影。


【トマトのギリシア風サラダ】


●材料(4人分)


トマト 4〜5個
砂糖 少々
マッシュルーム 4〜5個
レモン汁 大匙1杯
オリーブ 2種類くらい
フェタチーズまたはシェーブルチーズのオイル漬け
オリーブオイル
パセリ適量
胡椒


@ トマトは薄切りにして砂糖少々をまぶす。マッシュルームは薄切りにしてレモン汁をかける。

こうすると普通のトマトもフルーツトマトのような味になります。
A@を皿に並べ、オリーブ、チーズ(自家製ならオイルごと、その場合は後記のオイルは不要)、オリーブオイル、パセリ、胡椒をかける。

自家製のチーズのオイル漬け:1.5cm角に切ったチーズにオリーブオイルとハーブを入れて冷蔵庫で保存する。


【野菜のモリュー詰め】


ピリ辛で食欲増進効果ありの青トウガラシのピクルスを添えました。
●材料(4人分)

干し鱈(モリュー) 500g
オリーブオイル 大匙1.5
にんにく 1個
玉ねぎ 小さめ1個
卵 1個
フランスパンの白いところ ひとつかみ
胡椒
赤ピーマン 2個
ズッキーニ 2本
パン粉


@ 鱈は大きめに切ってから(店で切ってもらう)、表面の塩を洗い、48時間くらい水につけて(水は途中で数回取り替える)塩抜きして戻す。鍋に入れて、たっぷりの水を加えて強火にかける。沸騰したら弱火にして7〜8分茹でる。

鱈を戻すとき、夏場は大きなボールに入れて蓋をして冷蔵庫に入れる。

A 湯を切り、触れるくらいに冷めたら骨と皮をのぞいて良くほぐす。

冷めすぎるとほぐしにくくなる。
この状態で冷凍しておき、ジャガイモとあわせてコロッケにしてもおいしい。

B オリーブオイルでつぶしたにんにくとみじん切りの玉ねぎを炒める。玉ねぎがやわらかくなったら、にんにくを取り出してAを加える。
冷めたら、卵、水にひたしてから絞ったパンを加え、胡椒で味を調える。
好みでエスプレット(バスク地方特産の赤トウガラシ)を加えても美味しい。

C 半分に切って種を除いた野菜に小麦粉少量(分量外)を振り、Bを詰める。パン粉とオリーブオイル(分量外)を振って180度のオーブンで約20分焼く。
前もって用意しておき、前菜を出すときにオーブンへ。


【メロンのシャルロット】


●材料(約20cm型 一台分)

シロップ(砂糖、50g、湯180cc、ラム酒大匙3杯)
ゼラチン4g
メロン 正味200g
バニラ味のヨーグルト125g
a(クレームフレッシュ、液状生クリーム各100cc、砂糖40g)
フィンガービスケット 太さにより20〜30本

粉砂糖



@ シロップの材料を混ぜて砂糖を溶かし、冷ましておく。
ゼラチンは水で戻してから、大匙2杯の水を加えて小鍋で煮溶かす。

A メロンは小さく刻む。

B ヨーグルト、メロン、ゼラチンを混ぜたところに、軽くあわ立てたaを加える。

C フィンガービスケットは型に合わせて長さを整えてから、シロップに浸しながら型に敷き詰める。

D BをCに流し込み、上からも残りのビスケット(切りはし含む)を敷き詰める。冷蔵庫で3-4時間以上冷やす.
前日に用意しておいてもOK。



 「ゼラチンとプロテアーゼ」
先月に引き続き、ゼラチンを使いましたが、いくつかのフルーツは、ゼラチンを固めるのを阻害する「プロテアーゼ」(=タンパク質分解酵素)を多く含んでいます。今回ご紹介した「シャルロット」でも、この物質を多く含むフルーツ(パイナップルやキウィ、イチジクなど)を使う場合は一度シロップで煮ておいてください。
また「プロテアーゼ」には、同じ作用でお肉を柔らかくする効果もあります。固い肉をこれらのフルーツをすりおろした液でマリネすると、とても柔らかくなります。
2010/7/10
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